後輩の方が仕事ができる職場で劣等感やプレッシャーに負けない方法
あなたは、自分より仕事ができる後輩に劣等感を感じてしまったことはありませんか?
「後輩の方が仕事ができて、自分がみじめに感じる…」
そんな劣等感は、仕事に悪影響を与えてしまいます。
実際に、後輩の方が仕事ができたり、年下の社員が自分より役職が上だったりすると、気にしてしまう人も多いようです。(参照:その一言にムカッ!年下上司VS年上部下の危うい関係)
では、なぜ気にしてしまうのでしょうか?
それは、心のどこかで
「自分の方(先輩の方が)が仕事ができなければいけない」
と思っているからです。
その固定観念を解消していけば、もう劣等感を持たなくて済みますよ。
今回は、仕事ができる後輩に劣等感を抱いてしまう理由と、その対処法について紹介します。
この記事を読んで、自分より仕事ができる後輩に劣等感を抱かず、うまく付き合っていけるようになりましょう!
この記事を書いている時点で私は、300件以上もの悩み相談に直接お答えしてきました。その知見・経験を活かして書いたブログやメールマガジンは、ありがたいことに多くの方に参考にしていただき、やりたいことが見つかった人や悩みが解決できた人がたくさんいます。
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1.仕事ができる後輩に劣等感を抱いてしまう3つの理由
劣等感を抱いてしまう理由は大きく3つあります。
まずは理由を知ることで、劣等感への理解を深めていきましょう。
- 1.自分の理想とかけ離れているから
- 2.上下関係という考え方
- 3.周りの目を気にしている
1つずつ詳しくみていきますね。
1-1.自分の理想とかけ離れているから
一つ目の原因は、現状が理想の自分とかけ離れていること。
たとえば、
「もっと売り上げをあげたいのに目標に届かない…」
「今ごろ管理職でバリバリ働いているはずなのに現状はまだ平社員…」
などです。
そんな思いは劣等感を生みかねません。
劣等感と自分との関係について、ある論文には以下のような一文があります。
劣等感を強く感じている者は、自分自身の個性を尊重して主体的に行動することが難しく、他者とよりも自己自身との関係に悩んで葛藤を生みやすい状況にあり、相対的に個が確立されていないと考えられる。
わかりやすく言えば、劣等感を感じている人は、自分の長所や特性を知り活かそうとせず、ただ闇雲に理想ばかりを追い求め、理想にたどり着けていない自分を責めてしまうんですね。
その上さらに、後輩が自分の理想に近いと、「本当は自分がこうなりたかったのに…」と、なおさら自分の理想とのギャップに悩んでしまいます。
1-2.上下関係という考え方
学生時代から植え付けられている、上下関係という考え方も劣等感を抱く原因になります。
「後輩より仕事ができなければならない」
「いつでもアドバイスする立場でいなければならない」
この考えは自分を苦しめてしまいますよ。
嫉妬について、心理カウンセラーの大嶋信頼さんは次のように言っています。
嫉妬するのにも条件があるのです。
それは、「相手が自分よりも<格下>のはずなのに、自分よりも優れたものを持っている、または賞賛を得る」こと。
「後輩は自分より仕事ができないはずなのに、自分より仕事ができる」という事実が、嫉妬から劣等感につながっていくんですね。
1-3.周りの目を気にしている
周りの目を気にして、「仕事ができないと思われているのではないか」と感じることも劣等感につながります。
以下は、20代は半分近く、30代以降も一定数、他人からの評価を気にしているというデータです。
実際に聞いたわけではないのに、「こう思われているのではないか」と他人の目を気にしすぎることもあまりよくないですね。
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2.仕事ができる後輩に劣等感を抱かない考え方3つ
では、劣等感を抱かないためにはどうすればよいのでしょうか?
まずは、考え方から変えていきましょう。
- 1.上下関係という考え方を変える
- 2.過去ではなくこれからに目を向ける
- 3.「仕事ができる」以外のところで尊敬されることを目指す
1つずつ詳しくみていきますね。
2-1.上下関係という考え方を変える
上下関係という考え方は、最初に変えた方が良いですね。
なぜなら、先ほども出てきましたが、自分より格下なのに優れた能力を持っていると思うことが、嫉妬や劣等感につながるからです。
たとえば、イチロー選手に対して劣等感は抱きにくいですよね?
それは、イチロー選手のことを自分よりも優れていると認識している(少なくとも格下だとは思っていない)からです。
後輩に自分より優れているところがあるのは、決して不思議なことではありません。
年齢や入社年度だけで優劣を決められるほど、人間は簡単なものではありませんよね。
先輩後輩関係なく、お互いの良いところは認め合った方が会社的にも良い方向に進むでしょう。
実際、星野リゾートの社長・星野佳路さんはフラットな組織文化を掲げていて、先輩後輩や役職関係なく、フラットに関われる環境を作って会社を立て直しました。
なので、上下関係という考え方を見直せれば、自分にも会社にも良い影響を及ぼします。
2-2.過去ではなくこれからに目を向ける
「なぜ自分はあの後輩より仕事ができないんだろう…」
と過去に目を向け、落ち込むのはやめましょう。
なぜなら、過去に目を向けて落ち込むことは、劣等感をさらに大きくしてしまう可能性があるからです。
心理学者・アドラーの考え方の一つに「目的論」というものがあります。
これは、人の行動は過去ではなく、未来の目的で決まるというものです。
この目的論に対し、こんな一文があります。
よりよい方向に向かおうとするなら、有用な目的を設定することに注視するのが最も重要で、過去にとらわれる必要はない。
過去にとらわれず、
「どうしたらあの後輩より良い仕事ができるだろう」
と未来に目を向け、考えることの方が自分のためになるということですね。
2-3.「仕事ができる」以外のところで尊敬されることを目指す
何も仕事ができることだけが、先輩に求められることではありません。
尊敬するポイントは、人柄や雰囲気の部分も多いんですよ。
たとえば、『エン転職』ユーザーアンケート調査では、尊敬する上司の傾向は以下の通りとなりました。
出典:尊敬する上司の傾向、上司に求めることは?若手は親身な業務のアドバイス、35歳以上はリーダーシップ。―『エン転職』ユーザーアンケート調査 結果発表―
なので、誠実な対応や相談に親身になって乗るなど、「仕事ができる」という部分以外で先輩として尊敬されると、できる後輩とうまく付き合っていけますよ。
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3.仕事ができる後輩とうまく付き合っていく具体的な行動3つ
最後に、具体的な行動を紹介していきます。
- 1.積極的に仕事を振る
- 2. 後輩に質問する
- 3.他の後輩と同じように接する
3-1.積極的に仕事を振る
仕事が出来る後輩には、積極的に仕事を振りましょう。
そうすると、部署や会社全体で仕事がスムーズに進み、仕事を割り振っているあなたも評価されます。
決して、自分ですべて仕事をこなそうと思わなくてもいいんです。
元リクルート社員だった伊庭正康さんも著書でこのように言っています。
リクルートで初めてリーダーになった頃、1人で頑張りすぎたため、かえって部下のやる気や主体性を奪っていたという苦い経験があります。
出典:伊庭正康(2020)『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ』PHP研究所
人にはそれぞれ役割があるので、苦手なものは得意な人にやってもらい、自分の得意なことに集中するのが良いですね。
3-2. 後輩に質問する
後輩に先輩が聞いてはいけないなんてことはありません。
そんなルールを設けている会社はおそらくないはずです。
後輩に質問したら、うまく業務をこなすコツを聞けるかもしれません。
そうすれば、自分の仕事の質があがり、今後にプラスに働くはずです。
後輩だから…と尻込みせず、どんどん聞いてみましょう!
3-3.他の後輩と同じように接する
他の後輩と態度を変えないことも大事です。
先ほどもありましたが、人柄や雰囲気で先輩を尊敬するということがあります。
仕事のできる後輩だけ冷たく接したり違う態度を取ってしまうと、他の社員がそれを見て、評価が下がってしまうかもしれません。
それは、あなたとしては良くないことですよね。
尊敬されるためにも、意識して同じ態度で接するようにしましょう。
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まとめ:仕事ができる後輩とうまく付き合っていこう
仕事が出来る後輩に劣等感を抱かないためには、考えや行動を見直すことです。
先輩がすべてできる必要はありません。
仕事ができる後輩を含め、部署・会社全体で良くなっていこうという意識で行動していきましょう!
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この記事を書いた人
1986年生まれ、長野県出身、宮城県在住。
株式会社ジャストコネクションズ代表取締役。
2011年から副業でブログを開始。ブログ歴は10年。
独立後はコンサル業・通信講座事業も開始。得意の言語化力を活かし、多くの顧客の言語化力・説明力・文章力アップ、起業・副業による収入アップ、やりたいこと発見などをサポート。
2018年9月には法人化。
10年前から「自分のやりたいことで生きる」を実践。
今までの経験を通して、沢山の方の夢や目標を応援することが出来て、とても充実した日々を送れています。
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聞いていると、もうこれは自分だなってなりました。今まで行動はしたものの、なにか違う、ピンと来ない、燃え尽きるということばかりだったので、自分の常識だと思っていたことがみるみる破られていく感じでした。
本やセミナーでのもし〇〇だったら?という質問で興味関心が見つかったとしても、それがあなたのやりたいことです!みたいなのはどうも腑に落ちなくて、その理由がわかった気がします。
右手で書いた方がきれいな字が書けるのに左手で書こうとしている、という例えは非常に分かりやすくしっくり来ました。今やりたいことはいくつかあるのですが、私は右利きなのにどれのこれも左手でやろうとしているから上手く行かないことに気付きました。正直、半信半疑で登録しましたがここまでためになる話が聞けるとは思っていませんでした。登録して本当に良かったです。
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