【何が起きてる?】自己肯定感ブームの背景にあるものとは?
流行りのピークは過ぎましたが、自己肯定感ブームはまだまだ続いています。
そして、個人的にはこのブームはまだまだ続く、と考えています。
自己啓発ブームに振り回されてしまうと、コンプレックスが増え、生きづらさを感じるようになってしまうでしょう。
実際に、「私は自己肯定感が低くて…」というメール相談が後を絶ちません。
いったいなぜ、自己肯定感ブームが起きたのか?
その背景を紐解いていきましょう。
ブームの裏側がわかれば、自己肯定感ブームに振り回されることなく、本質的に自己肯定感を高めていくことができるようになるでしょう。
この記事を書いている時点で私は、300件以上もの悩み相談に直接お答えしてきました。その知見・経験を活かして書いたブログやメールマガジンは、ありがたいことに多くの方に参考にしていただき、やりたいことが見つかった人や悩みが解決できた人がたくさんいます。
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1.自己肯定感ブームはいつから始まったのか?
自己肯定感ブームが始まったのは、2019年頃と考えられます。
この頃から「自己肯定感を高める方法」的な本が出始め、雑誌などでも特集が組まれるようになりました。
次第にテレビでも自己肯定感が高そうなタレントに、自己肯定感の髙さの秘密などを語らせる番組などが増えましたね。
Amazonで「自己肯定感」と書籍を検索すると、2019年-2021年にかけて自己肯定感に関する本の出版が右肩上がりに増えているのがわかります。
その結果、今では「自己肯定感」という言葉が普通に使われるくらいに一般に浸透しました。
2.自己肯定感ブームにより生み出された新たな悩みとは?
「自己肯定感」という言葉が一般に浸透したことにより、多くの人に新たな悩みが生まれました。
それが、
「自分は自己肯定感が低い…」
という悩みです。
人によってはコンプレックスになってしまっているという場合もあるでしょう。
しかし、そもそも「自己肯定感」という言葉を知らなければ、「自己肯定感が低い」などと悩むことはなかったはずです。
新しい悩みを増やしてしまった、という意味では、自己肯定感ブームはマイナスと言えるでしょう。
しかし、社会的な変化を考えると、自己肯定感がブームになった理由が見えてきます。
結論から言えば、これからの社会でストレスを減らし、心穏やかに生きるには、自己肯定感は欠かせません。
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3.自己肯定感ブームが起きた社会的背景とは?
自己肯定感ブームが起きた背景としては、以下の2つの時代の変化があります。
- SNSの普及により自分との比較対象が変わった
- ライフスタイルが多様化した
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1.SNSの普及により自分との比較対象が変わった
自己肯定感ブームが起きた要因として考えられることの1つ目が、SNSの普及による比較対象の変化です。
SNSが流行る前は、自分との比較対象が近所の人や地元の友人たちでした。
テレビや書籍で芸能人や著名人と触れていたかもしれませんが、今よりも心理的な距離が遠かったため、自分と彼らを本気で比較することは少なかったでしょう。
近所の人や地元の友人の中に、各ジャンルのスペシャリストがいることなどほとんどありません。
たいていは、そのほとんどが普通の人であるはずです。
だから、周りの普通の人たちと比較して、自分の優れた能力や長所を知ることができました。
しかも、村社会的な価値観が強かったため、たいしたことない長所だったとしても、周りから認めてもらえ、仲間に入りやすかったのです。
そのため、社会の中で自分のポジションを持つことができていたのです。
しかし昨今では、FacebookやTwitter・Instagram・YouTube・TikTokなどさまざまなSNSが流行っています。
SNSが流行ったことで、世界中・日本中の普通の人たちの生活が手に取るようにわかるようになりました。
その結果、多くの人の比較対象は、近所の人たちや地元の友人たちから、SNSの中の人たちに変わったのです。
SNSでは普通っぽい人でも、容姿や収入・能力が際立った人たちが目立ちます。
ごく普通の人でも、充実した生活をアピールするような写真や、綺麗に着飾った写真ばかりを投稿しがちですよね。
そうした人たちと自分を比べてしまう。
そうやって、際立った人たちと比べて、自分には誇れる能力やスキル・才能がないと悩むようになってしまったのです。
周りの人がたまたま旅行や高級ディナーに行った写真を見て、「周りの人たちはいつもこんなところに行っているんだ。なのに私なんて…」と思うようになってしまったのです。
比較対象が、地元の普通の人からSNSの際立った人に変われば、自分など全ての能力・才能・性格が劣っているように感じるのも無理はありません。
そして現代には、自分のことを何も認められない人たちが増えてしまいました。
それはまさに、自己肯定感が低い人が増えたということです。
つまり、SNSが爆発的にはやったから、自己肯定感が低い人が増えた。
自己肯定感が低い人が増えたから、自己肯定感を高めたい人が増え、ブームが起こった、というワケです。
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3-2.ライフスタイルが多様化した
自己肯定感ブームが起きた要因として考えられることの2つ目が、ライフスタイルの多様化です。
たとえば、近年は男女共に未婚率が上昇しています。
2015年のデータによると男性の未婚率は23.37%、女性の未婚率は14.06%です。
これは、文化や生活がどんどん豊かになってきた証拠です。
なぜなら、どの先進国でも、文化や生活が豊かになればなるほど晩婚化の傾向が強くなっていったからですね。
文化や生活が豊かになると、人生の選択肢が増えていきます。
文化や生活が今ほど豊かになる前には、「女が大学に行くなんて」という価値観の時代がありました。
国民のほとんどが、車を買い、結婚し、家を買い、子供を持つことが幸せになることだと疑いもしていなかった時代です。
ライフスタイルがほぼ単一だったので、近所と比べれば自分がどの程度幸せのレールに乗れているかわかりましたし、そもそも多くの人が幸せのレールに乗れた時代でした。
なので、幸せのレールから外れてしまった少数の人以外は、周りと比較しながらも「なんだかんだ自分はそこそこ幸せなんだ」「自分の人生は悪くないし、普通だ」と思えていたのです。
しかし現在では、早くに結婚して子供を授かる人もいれば、自分のキャリアを大切にする人もいます。
仕事を頑張る人の中には、会社員としてキャリアやスキルを積む人、自分の好きなことで仕事をしていこうとする人だっています。
仕事を最低限にして、自分の趣味や推し活を生活の中心にする人だっていますよね。
人生の選択肢が増え、ライフスタイルが多様化し、価値観も多様化しました。
その結果、ライフスタイルも価値観も同じような人が身近にいなくなり、周りと比較して自分が幸せなのかどうかわからなくなってしまったのです。
何か上手くいかないことがあったとき、周りも同じようなライフスタイルで同じような失敗をしていたら、まぁそんなもんかと思えます。
ですが、同じようなライフスタイルや価値観の人が身近にいなければ?
身近にいるライフスタイルも価値観も違う人の幸せそうな面と今の自分を比べ、「自分の人生は失敗だったかも」などと考えてしまうのです。
そして、自分の人生を自分で否定し、自己肯定感が低い人が増えました。
ゆえに、自己肯定感を高めたいと思う人が増え、自己肯定感ブームに繋がったと考えられます。
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4.これからの社会では自己肯定感が低いと生きにくくなる
1つ言えることは、これからの社会では自己肯定感が低い人は生きにくくなるであろう、ということです。
その人の生き方や個性を大切にしよう、という考え方がどんどん広がっているので、ライフスタイルの多様化も今よりさらに進みます。
同じ地元で育った親しい友人が、自分とは全く別の人生を選択していくことが当たり前になるのです。
極端な話、自分の周りを見渡しても、自分と同じような人生の選択をしている人がいない、ということになってきます。
すると、周りと比べて自分の幸せ度合いを測ることに全く意味がなくなります。
たとえば、結婚して他人と暮らしていくことよりも一人で快適に生きていくことを選んだ人が、幸せそうに子育てをする人と自分を比べることに意味はありません。
一人で快適に生きていく人は、子育ての幸せを得ることはできないからです。
ですがその代わりに、一人で快適に生きていく中で得られる幸福感を得ることができます。
逆に、結婚して子供を作ることを選んだ人は、子育てから幸せを得ることはできますが、一人で快適に生きる幸せを得るのは難しくなります。
それぞれ全く別の人生だし、得られる幸せが違うのだから、比べたところで自分の幸福度は図れません。
むしろ、比べることで自分の人生にないもの(自分が選択しなかったもの)を羨ましいと感じ、ネガティブになってしまいます。
そうなると、自分の人生が幸せかどうかは、自分が決めるしかなくなるのです。
周りの人の人生と比較して自分が幸せかどうか判断するのではなく、自分の人生に対して自分がどう感じているかで幸せなのかどうか判断する。
周りの友人がお金持ちになったり、容姿が整ったパートナーと結婚したりしても、自分が趣味と推し活に生きていてそれで楽しく幸せならそれでいい、と自分で自分の幸せを認めてあげる。
そうしなければ、自分の人生が幸せだと感じられなくなってしまいます。
逆に、自分で自分の人生の幸せを認められなければ、いつまでの他人と比較し、自分にはないものばかりをねだり、自分は不幸だと自己嫌悪し続ける人生になるでしょう。
だから、これからのライフスタイルが多様化する社会では、自分の人生に対して自分で幸せを認める(自分で自分の人生を肯定する)ことができる人は生きやすく、できない人は生きにくくなるのです。
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5.自己肯定感を高めるために本質的に必要なこと
自己肯定感を高めるには、ありのままの自分を良い・悪いをジャッジせずに、ただそのまま受け入れることです。
自己肯定感を「高める」というと、何かを上げる・より良くする必要があるように感じますが、その必要はありません。
自己肯定感を高めるために、ムリヤリ自分を褒めたり、良い部分を探したりする必要もありません。
自己肯定感とは、「自分を肯定している感覚」なので、ただただ自分を肯定すればいいのです。
たとえば、自信がない人の場合は、ただ「今の自分は自信がないんだなぁ」と受け入れるだけでいい。
自信がないことを、ダメなことだとか悪いことだとかジャッジする必要はありません。
「自分は自信がないけど、空気を読むのが得意」などと、無理にポジティブに変換する必要もありません。
私は自信がない。
ただそれだけ。
自信がないから挑戦できないとか、自信がないから人前で話せないとか、そうやって自信がないことと何かを結びつけることもしなくていいです。
だって別に、自信が無くても挑戦したいことには挑戦できるし、自信が無くても人前で話すことはできますからね。
当然、自分のプラス面を肯定するときも、過度に褒めたり素晴らしいと思ったりする必要はありません。
自信がある人は、ただ「自分は自信がある」と認めるだけ。
それだけでいい。
自信があるからスゴイとか、自信があるから○○ができるとかまで考える必要はありません。
もしそう考えてしまったら、仮に自信がなくなったときにどうなるでしょうか。
たかだか自信がなくなっただけで、自分はすごくない、自分は○○できない、と自分に対しての考えが大きくマイナスに振れてしまうのです。
これでは、本質的に自分を肯定できているとは言えませんね。
プラスの面もマイナスの面も、良い悪いをジャッジせず、ただ事実として、それが今の自分として肯定する。
それができれば、自己肯定感はどんどん上がります。
6.他人と比較する必要はない
上でも見たように、昨今はSNSをはじめとして他者と比較する機会が増えました。
しかし、他者と自分を比較して劣等感を感じる必要はないのです。
他者と比較するのではなく、自分の今の状況に納得することが大事なのです。
「人は人、自分は自分」という思いで自分軸を持って生きましょう。
他人がどうこうよりも、自分の中の理想と現実との折り合いをどうつけていくかの方が大事です。
「自分軸で生きる」ことは、自分の心の声に従って生きるということです。
人生の主役は他でもないあなた自身です。
人生は1人では生きていけませんが、他者の生き方に自分を合わせる必要はありません。
あなた自身が楽だと思う生き方を選択すればよいのです。
そのためには、他者との適切な距離感が大事です。
共依存関係から抜け出し、自分自身を浄化し、様々な苦しい人間関係から自由になる為には、他者との適切な距離を保ち、「自分自身の人生を生きる」と自分に約束することが大切です。
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まとめ
自己肯定感ブームによって自分自身を見つめ直し、高めようとすることは素晴らしいことです。
ただ、自己肯定感ブームに流されてしまい、本来の自分が目指すべき方向を見失わないようにしましょう。
そのためには、他者と比較することなく自分軸をしっかりもって生き、自分にとっては何が必要で、何が不要であるかを自分自身で考える習慣を身につけることが重要です。
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この記事を書いた人
1986年生まれ、長野県出身、宮城県在住。
株式会社ジャストコネクションズ代表取締役。
2011年から副業でブログを開始。ブログ歴は10年。
独立後はコンサル業・通信講座事業も開始。得意の言語化力を活かし、多くの顧客の言語化力・説明力・文章力アップ、起業・副業による収入アップ、やりたいこと発見などをサポート。
2018年9月には法人化。
10年前から「自分のやりたいことで生きる」を実践。
今までの経験を通して、沢山の方の夢や目標を応援することが出来て、とても充実した日々を送れています。
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>>家庭崩壊、父の死、いじめ、裏切り、失敗を乗り越えた先で見つけたもの
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本やセミナーでのもし〇〇だったら?という質問で興味関心が見つかったとしても、それがあなたのやりたいことです!みたいなのはどうも腑に落ちなくて、その理由がわかった気がします。
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